「第6回世界イタリア料理週間」を日本において開催できますことを、大変喜ばしく思います。同事業は、これまで毎年好評を博しており、イタリア料理やイタリアの伝統的食文化への日本の皆様の高い関心が示されてきました。このような反響を励みにして、今年もイタリアの素晴らしい食文化を紹介するために豊富なプログラムとレストランカタログを用意しました。カタログには、さまざまな種類のイタリア料理と和やかな歓談を楽しめる日本の代表的レストランが掲載されています。
今年のデジタルカタログは、インタラクティブな利用ができるように、4つの部門(朝食・アペリティーヴォ・レストラン・ピッツェリア)に分けたうえで、イタリア料理の普及を担うバール・レストラン・ピッツェリア各店の詳細を掲載しています。インタラクティブな地図上で、都内各地や他道府県を行き来しながら、各地で「イタリアン・スタイル」の朝食・昼食・夕食を取ることができる最寄りのお店を探すことができます。また、「イタリア料理週間」に参加するすべての店舗に掲示されている専用QRコードを通して、スマートフォンで同事業の公式ホームページにアクセスすれば、イタリアレストランのカタログや都内を始め全国各地で開催される数多くの活動やイベントプログラムを簡単にダウンロードすることができます。
本年のイタリア料理週間のテーマは、「食の持続可能性」です。この企画に参加する多くのレストランオーナーが、オーガニック食材を使用し、環境への負担を低減する調理法を用いて、伝統的なイタリア料理の数々のメニューを提案します。このように、「イタリア料理週間」は、一方では、イタリア料理の優れた品質と多様性を紹介しながら、他方では、食の持続可能性というテーマを掘り下げて、その実現可能性を体験する、新しい発見の場となるのです。
今年の「イタリア料理週間」のプログラムの企画・運営、そしてカタログの制作は、在日イタリア政府機関であるイタリア大使館経済商務部及び貿易促進部、イタリア文化会館 東京、在大阪イタリア総領事館、イタリア文化会館 大阪、イタリア政府観光局日本支局、イタリア政府関連機関である在日イタリア商工会議所及びイタリア料理アカデミー日本支部、日本イタリア料理協会、Garage Pizzaのイタリア関連各団体の協力の賜物です。ここに、各位に対し謝意を表します。
最後になりますが、この度の素晴らしいイタリア食文化についての紹介は、レストランオーナー、シェフ、ピッツァ職人、バーマン等、日本におけるイタリア料理についての芸術大使とも呼べる方々の協力や尽力なしには、実現することができなかったでしょう。従って、本年も「イタリア料理週間」を担ってくださるこれらの方々の熱意と努力にこそ、心よりの御礼を申し上げます。
皆様、イタリア料理をお楽しみください!
駐日イタリア大使ジャンルイジ・ベネデッティ